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Meta AIとは?ChatGPT・Geminiとの違いとビジネス活用の未来を解説!
最終更新日 2025年7月4日(Fri)
記事作成日 2025年7月4日(Fri)
ChatGPTやGoogle GeminiなどのAIアシスタントが急速に普及するなか、Meta社もついに独自のAIアプリ「Meta AI」をリリースしました。
Web検索、コンテンツ生成、画像分析といった基本機能に加えて、Meta社が運営するSNSとの連携を強みにしています。
この記事では、Meta AIの基本情報をわかりやすく整理しました。そして、SNSマーケティングに携わる私たちリデルが、今後このAIがSNSをどう変えていくのか、未来予想もお伝えします。
「Meta AIって何?」「どう役立つの?」と疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Meta AIって結局なに?概要を30秒で説明
Meta AIは元々、Meta社のSNSに組み込まれたAIアシスタントとして登場しました。(一部地域のみ対応)
2025年4月には、InstagramやFacebookといったSNSを開かなくても使える、独立したアプリ(スタンドアロンアプリ)がリリースされています。
Meta社の各サービスと連携しながら使える、検索・生成・対話といったAI機能が特徴です。
【連携サービス】
- Messenger
iPhone/iPad/Androidに対応し、日本でもApp StoreやGoogle Playで配信がスタートしました。
ただし日本では、アプリのインストールはできても、Ray-Ban Metaと連携しなければ機能が使えません。
※Ray-Ban Meta:写真・動画撮影・通話・音楽再生などができるサングラス型デバイス(日本では未発売)
Meta AIの主な特徴
2025年6月時点では、Meta AIの機能は日本国内では利用できません。
とはいえ、Meta社が本気で開発したMeta AIは、今後のAI市場やSNSのあり方を大きく変える可能性を秘めています。
Meta AIを支えるのは、Metaが独自に開発した大規模言語モデル「Llama 4(ラマ・フォー)」です。従来モデルの「Llama 3」よりもさらに文脈の理解が得意で、自然な会話へとレベルアップしています。
Meta AIはこのLlama 4をベースに、
- Web検索
- コンテンツ生成
- 画像分析
といった基本的なAI機能を備えています。また、テキスト入力だけでなく音声操作にも対応しました。
Meta AIの基本機能4選
ここまでの紹介だけを見ると、Meta AIは他のAIアシスタントと大きく変わらない印象を受けるかもしれません。
Meta AIをより深く理解するために、さらに具体的な特徴や活用シーンを見ていきましょう。
1.2つの対話モード
Meta AIには、目的によって使い分けられる2つの対話モードが搭載されています。
通常モード
通常モードでは、Meta AIはユーザーの質問に対してWebから最新情報を検索し、事実に基づいた回答を行います。検索エンジンに近い役割も果たすため、調べものや正確な情報が求められる場面に向いています。一方で、会話はやや機械的になりがちです。
フルデュプレックスモード
フルデュプレックスモード(全二重通信)では、会話のテンポや流れが自然になり、より親しみやい対話ができます。
ただしこのモードでは、Web検索や最新情報の取得はできません。そのため、2つのモードは用途によって使い分けが必要です。
【フルデュプレックスモードの対応地域】
※2025年6月時点
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
2.ユーザー個人に合った体験の提供
Meta AIは他のAIアシスタントツールと比べて、「ユーザー個人に合わせた応答」が強化されています。
テンプレ的な回答ではなく、ユーザーの好みや関心に寄り添った体験をつくる工夫が取り入れられました。
著名人を模倣した声で話す音声AI
音声による対話にも対応していますが、その声は単なる合成音声ではありません。なかには著名人の声を模倣した音声も含まれています。
【音声の例】
- Dame Judi Dench
- 映画『007』シリーズの「M」役で知られる、イギリスを代表する名女優
- John Cena
- 史上最多の世界王座獲得回数(17回)を誇るプロレス界のレジェンド
自分の好きな声を選べるだけで、AIとの会話がちょっと楽しくなったり、気軽に話しかけやすくなったりするのではないでしょうか。
SNSとの連携
Meta AIは、Meta社が運営するSNSと連携し、回答のパーソナライズ性を高めています。
例えば、次のような情報をAIが参照し、その人に合った応答や提案を行うのです。
- ユーザーがSNSで「いいね」した投稿や
- プロフィール情報
- 関心のあるコンテンツ
その人の好みや興味に合わせた対応により、コミュニケーションの質が上がるでしょう。
ただし、SNSと連携したパーソナライズ機能は、202r年6月時点ではアメリカ・カナダのみで提供されています。
3.AIの使い方をシェアできる「Discover」
他のユーザーがどのようにMeta AIを使っているのか情報収集できる「Discover(ディスカバー)」という機能があります。
他ユーザーが使っているAIプロンプト(=ユーザーがMeta AIに投げかけた指示)をチェックできるのです。
また、自分が使ったプロンプトを他のユーザーと共有できます。
「これ便利だった!」という使い方をシェアし合うことで、Meta AIの活用アイディアがどんどん広がりそうですね。
4.Ray-Ban Metaとの連携
Meta社が展開するスマートグラス「Ray-Ban Meta」との連携にも対応しています。
※Ray-Ban Meta:写真や動画の撮影、通話、音楽再生などができるサングラス型デバイス(2025年6月時点では日本未発売)
このデバイスとMeta AIを組み合わせることで、たとえばRay-Ban Metaで始めた会話を、そのままスマホのMeta AIアプリで引き継ぐといった使い方ができます。
サングラスをかけたまま、周囲に気づかれることなくAIを操作できる。そんな新しい体験が実現するかもしれません。
ビジネス領域でのMeta AI活用アイディア
Meta AIは、今後ビジネスの現場でも活用が進んでいくと期待されています。この章では、リデルとして「もしこうなったら面白い」と感じる、Meta AIの将来的な活用アイディアをご紹介します。
どのような活用ができそうか、今のうちにアイディアをチェックしておきましょう。
なお、
1.SNS運用
Meta AIを使った文章・画像生成は、SNSの投稿作りに役立ちます。
【活用例】
- ストーリーズや投稿ののアイデア出し
- 動画台本のライティング
- 画像投稿内のテキストライティング
- 投稿キャプションのライティング
- 投稿用の画像やイラストのラフ生成
特に「ネタはあるけど形にするのが大変」という悩みをAIが助けてくれるでしょう。
Meta AIは、SNSを運営するMeta社が自ら開発しているため、将来的に下書きの効率化や自動提案機能の強化も期待できるかもしれません。
2.広告運用
Meta AIは、Meta広告マネージャーとの連携も期待されています。
2025年6月時点では直接の連携機能はありませんが、AIの進化とMeta社の広告機能の強さを考えると、AIが広告の生成・改善提案まで担う時代は遠くないのではないでしょうか。
たとえば、今後次のような機能が登場すると、精度の高い広告運用が叶うようになります。
- 広告コピーやバナーの自動生成
- ターゲットごとの広告パターンをAIが提案
- 反応率に応じて、A/Bテストし、最適案を自動表示
広告の「企画・制作・改善」の負担を大きく減らし、戦略に集中できるよう支えてくれる可能性があります。
もし、Meta社が持つ広告データとMeta AIが連携したら、ユーザーごとに最適化された広告が可能になり、広告運用の質が大きく変わるのではないでしょうか。
3.カスタマーサポート(CS)
数年以内に「AIによるカスタマー対応」が当たり前になる未来は十分に想像できます。
Meta独自のLlama 4モデルは文脈の理解に優れているため、ユーザーの意図をくみ取った自然な回答を期待できます。
さらに、今後機能がアップデートされれば、将来的には次のような活用が見込まれます。
- Discover機能を参考に、他社の問い合わせ例や回答例を集め、CS対応を最適化
- ユーザーから届いた画像を元に状況に応じた案内
- SNS上の「いいね」履歴などを分析し、その人に合わせた回答をAIが選択
- SNS内のDM対応をMeta AIにお任せ
- SNS内で疑問の声が上がっていないかMeta AIが自動巡回
特に他社のAIアシスタントツールにまだないSNS連携の機能により、一歩先を行くカスタマー体験を実現できるかもしれません。
Meta AIはSNSマーケティングの未来を変えるかもしれない
Meta AIは、Meta社のSNSと連携できるという独自の強みを持ち、他のAIアシスタントにはない可能性を秘めています。
今後、広告・SNS運用・カスタマーサポートといったマーケティング活動においても、AIが戦略の一部として活用される時代が本格的に到来するでしょう。
Meta AIはまだ日本国内では一部機能の提供に限られていますが、その進化は確実に私たちのマーケティング活動に影響を与えていきます。SNS・AI活用の最前線を見据えた戦略を立てたい方は、今のうちからトレンドを押さえておくことが重要です。
CEOのマーク・ザッカーバーグも、今後はプレミアム機能の提供を視野に入れていると明言しており、Meta AIの拡張にはさらなる期待が高まっています。
日本ではまだ本格的に使えませんが、Meta社の強みを活かしてどのように進化していくのか、楽しみでもありますね。
SNSマーケティングやAIの活用に力を入れているリデルとして、Meta AIの今後の展開には引き続き注目していきます。
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