コラム

インフルエンサーマーケティングのよくある失敗事例5選|対策まで完全解説

最終更新日 2026年1月27日(Tue)

記事作成日 2025年12月22日(Mon)

SNSの国内利用者数は年々増加しており、マーケティング施策の一環としてSNSを活用する企業は珍しくありません。

なかでも、インフルエンサーを起用したPRは、認知拡大やブランド訴求の手法として広く導入されつつあります。

一方で、インフルエンサーマーケティングには炎上やステルスマーケティング(ステマ)といったリスクも内在しているのが事実です。

この記事では、インフルエンサーマーケティングにおいて実際に起こりがちな失敗事例を5つ取り上げ、解説します。

SNSを活用したマーケティング施策を検討・運用している企業のご担当者様は施策の見直しや、トラブルを未然に防ぐための参考として、ぜひご活用ください。

執筆者画像

執筆者:萩原 雄太

SNS・コミュニティマーケティング専門企業「LIDDELL」取締役。
みずほ証券でトップセールスを経験後、2017年よりLIDDELLに参画。上場企業含む多様なクライアントに対し、SNS戦略立案やファンマーケティングを推進。
AI・システム開発・コミュニティ設計にも関わり、100名規模のクラウドワーカーチームを統括している。

リデルロゴ

運営会社:リデル株式会社

SNS・インフルエンサーマーケティングに特化した企業。
7,000社以上との取引実績を持ち、50,000名を超えるインフルエンサーと連携。
マーケティング戦略からキャスティング、投稿運用、AI分析、Web3領域まで一気通貫で対応。
個人の影響力を活かした「共創型マーケティング」の実現を得意とする。

インフルエンサーマーケティングの失敗事例5選

インフルエンサーマーケティングは、広告色を抑えながら認知拡大や購買促進を狙える点が大きなメリットといえるでしょう。

インフルエンサーの選定によって、ターゲット層にピンポイントでアプローチできるのも特徴の1つです。

一方で、運用方法を誤ると炎上や法令違反、ブランドイメージの毀損といった重大なリスクを招く可能性があります。

サービスや商品の宣伝だけでなく、採用広報やブランディング目的でもインフルエンサーを活用するケースが増えているからこそ、失敗事例から学ぶ重要性は高まっています。

ここでは実際に過去に発生した失敗事例を5つ紹介し、マーケティング施策やインフルエンサー選定時に押さえるべき注意点を紹介します。

単なる炎上事例の羅列ではなく、企業側が取るべき対策は何かという観点でも解説していきます。

【ステマ発覚による失敗事例】豊胸サプリのInstagram投稿

2021年、豊胸効果をうたったサプリメント「ジュエルアップ」「モテアンジュ」が、Instagram上でインフルエンサーによるPR投稿を実施。

インフルエンサーの投稿には「2週間でバストアップした」といった豊胸効果を強調する表現が含まれていたものの、広告表記の明示がされておらず、ステマとして炎上しました。

さらに豊胸サプリの効果について医学的な根拠が示されていなかったことも問題視され、消費者庁は該当の業者に景品表示法違反として再発防止命令を出す事態にまで発展。

本事例は、広告であることの明確な表示義務と、誇大・根拠不十分な効果訴求が企業リスクにつながることを示す代表的なケースといえるでしょう。

現在はステマ規制が法制度として整備されており、インフルエンサー施策における広告表示の適切性が厳しく問われるようになっています。

企業側にペナルティが発生する可能性もあるので、インフルエンサーマーケティングを行う際は、PRである旨を投稿に記載するように徹底しましょう。

親しみやすさがポイントのインフルエンサーマーケティングにおいて、「広告ではないように見せたい」という企業側の意図が、結果的にマイナスイメージを招く可能性があります。

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サプリメントを摂取するだけで豊胸効果が得られるとうたった広告は根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして消費者庁は10日までに、販売会社「アシスト」と同社の通販事業を運営する「アクガレージ」(いずれも東京)に再発防止命令を出した。

出典:豊胸サプリ、根拠なし 「ステマ」にも措置命令

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※ステルスマーケティングの定義や、実際の施策時に押さえるべき必須ポイントについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ確認してみてください。

»参考:【独自調査あり】ステマとは?具体的な手法からステルスマーケティングを徹底解説!

【医学的根拠不足による失敗事例】血液クレンジング×はあちゅうさんのコラボ

2012年、ブロガーとして影響力を持っていたはあちゅうさんが、自身のサイトで提供していたクーポンを利用し、血液クレンジングの施術を受けた体験をブログで紹介しました。

しかし、血液クレンジングは医学的根拠が乏しいとされており、投稿内容に対して専門家や医師から批判が相次ぎ、ネット上で炎上騒動へと発展。

同施術は、美容や冷え性への効果をうたう一方で、医師の名取宏氏や高須克弥氏らが効果に対して厳しい見解示しています。

はあちゅうさんは後に投稿を削除し謝罪しましたが、メディアの取材には企業から報酬を受けていなかったと証言。

宣伝費を受け取っていなかったにも関わらず、影響力の高いインフルエンサーによる発信が結果的にステマのように受け取られてしまった事例といえます。

PRを依頼しなかったとしてもインフルエンサーが取り上げる可能性はあるため、常に透明性の高い広報活動をすることが重要です。

科学的・客観的根拠を示せない訴求は、インフルエンサー経由の有無に関わらず企業責任が問われる可能性がある点を認識しておく必要があります。

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血液クレンジングの効果の真偽について記事上で断定することは避けるが、血液クレンジングをはじめとして効果検証がされていない医療サービスをSNSに投稿する事態が横行している。それだけでなく、それらがしっかりと取り締まられていないという大きな問題がある。

出典:血液クレンジング騒動で見えた広告規制の限界 SNSの「医療ステマ投稿」は野放し状態

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【インフルエンサーの過失による失敗事例】ナイトブラ×てんちむさんのコラボ

2020年、ナイトブラ「モテフィット」のプロデュースに関わっていたインフルエンサー・てんちむさんが、実際には豊胸手術を受けていた事実が明らかになり、大きな炎上騒動へと発展しました。

商品はバストアップ効果を訴求していたため、販売元は手術の事実を隠していた点を説明義務違反と判断し、てんちむさんに対して損害賠償を請求

その結果、約3億8,000万円の賠償命令が下されました。

本事例は、インフルエンサーの発信内容や背景情報の管理不足が、企業のブランドイメージや売上に深刻な影響を与えるリスクを示すケースといえるでしょう。

インフルエンサーとの契約時に、PRに対するマイナスになる条件が無いかを確認しておくことがリスク回避につながります。

また、契約書での情報開示義務や虚偽説明時の対応を明確にしておくと、企業防衛としても有効でしょう。

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てんちむさんは、豊胸手術を受けていたにも関わらず、それを隠してバストアップ関連の商品をプロデュースしていたとして、販売元の会社から損害賠償を求める裁判を起こされていた。損害賠償金は5億円程度になることを自身のYouTube動画で明かしている。

出典:てんちむ、「豊胸隠し」は反省も… 5億円ナイトブラ裁判で「全責任を私に押し付けるのは違くないですか?」

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【コミュニケーション不足による失敗事例】アナと雪の女王2

映画『アナと雪の女王2』の公開時、多数の漫画家が同時期に作品の感想漫画をSNSへ投稿しました。

いずれもPR表記やハッシュタグが付されておらず、SNS上ではステルスマーケティングではないかとの疑念が拡大

後日、投稿者の一人がPRとして依頼を受けていた事実を公表し謝罪したことで、ステマであったことが明らかになりました。

これを受け、配給元のウォルト・ディズニー・ジャパンは、関係者間の認識不足と連携不備を理由に公式謝罪を発表しています。

法的措置には至らなかったものの、大手企業であっても不適切な運用によりブランドイメージを損なうリスクがあることを示す事例といえるでしょう。

インフルエンサーマーケティングは歴史の浅いマーケティング手法であるため、炎上やステマ規制に対して知識不足な関係者も多いです。

今一度、インフルエンサーマーケティングに対する認識を、社内で統一しておくことが重要です。

特にインフルエンサー施策を実施する際は、社内でガイドラインを策定し、関係者全員が共通認識を持つ体制づくりが求められます。

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映画「アナと雪の女王2」を配給するウォルト・ディズニー・ジャパンは5日、PRと明記せずに、クリエーター7人に同映画の感想を漫画で表現してツイッターに投稿してもらっていたとして、ホームページで謝罪した。SNS(交流サイト)などで、宣伝を隠した「ステルスマーケティング(ステマ)」ではないかと批判の声が上がっていた。

出典:「アナ雪2」PRで謝罪 ステマ批判にディズニー

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【倫理観の欠如による失敗事例】日清どん兵衛

2018年、日清どん兵衛はVTuberの輝夜月氏とコラボし、PR動画を公開しました。

動画内では、他社製品をバットで破壊し、さらにお経を読み上げながら燃やした火でお湯を沸かして商品を食べるという過激な演出が行われました。

PR案件でありながら、倫理的配慮を欠いた表現であるとして視聴者から強い批判が集まり、炎上騒動へと発展。

結果的に、該当動画および特設サイトは削除されました。

本事例は、話題性を重視した過剰な演出が、インフルエンサー本人だけでなく、起用した企業のブランドイメージを大きく損なうリスクがあることを示しています。

インフルエンサーマーケティングを行う際は、起用するインフルエンサーの発信スタイルや過去の投稿を確認し、自社のイメージにそぐうかを判断することがポイントです。

短期的な話題性を狙った施策は、長期的なブランド価値を損なう可能性があるため、複数の担当者で慎重に見極める必要があります。

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輝夜月は2018年12月22日に日清食品「日清のどん兵衛」とのコラボ動画を投稿。もともとは日清食品と輝夜月双方の公式Twitter上でやりとりを行い、大々的に始まったコラボ(関連記事)でしたが、29日ごろにその動画は削除され、コラボを告知する特設サイトも非公開となりました。

出典:輝夜月の「どん兵衛」コラボ動画削除で臆測呼ぶ 日清「期間終了のため削除」「チェックは行っている」

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インフルエンサーマーケティングを成功させるなら「INFLUFECT」がおすすめ

インフルエンサーマーケティングは、ターゲット層へ情報を効率的に届けられる手法として、多くの企業で導入が進んでいます。

一方で、運用を誤ると炎上や法的リスクに発展し、企業の信頼やブランド価値を損なう可能性もあります。

こうしたリスクを回避しながら成果を最大化するためには、SNSに関する専門的な知見に加え、適切なインフルエンサー選定やPR内容の事前設計、運用管理が欠かせません。

SNS領域に精通したマーケティングパートナーを活用することで、安全かつ効果的なインフルエンサーマーケティングの実現が可能となるでしょう。

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