
Instagramは、ターゲット層へ効率的にリーチでき、比較的低コストで情報発信が可能なことから、企業のマーケティング施策において重要な役割を担っています。
実際に、Instagram運用を戦略的に行うことで、認知拡大や売上向上につなげている企業も少なくありません。
本記事では、Instagram運用に成功した企業の具体的な事例をもとに、現代のマーケティングにおいて押さえるべき運用ポイントを解説します。
Instagramの活用を検討している企業担当者様はもちろん、運用しているものの十分な成果を得られていない方にも役立つ内容です。
実践的なポイントを理解し、Instagramを活用したマーケティング成功を目指しましょう。
執筆者:萩原 雄太
SNS・コミュニティマーケティング専門企業「LIDDELL」取締役。
みずほ証券でトップセールスを経験後、2017年よりLIDDELLに参画。上場企業含む多様なクライアントに対し、SNS戦略立案やファンマーケティングを推進。
AI・システム開発・コミュニティ設計にも関わり、100名規模のクラウドワーカーチームを統括している。

運営会社:リデル株式会社
SNS・インフルエンサーマーケティングに特化した企業。
7,000社以上との取引実績を持ち、50,000名を超えるインフルエンサーと連携。
マーケティング戦略からキャスティング、投稿運用、AI分析、Web3領域まで一気通貫で対応。
個人の影響力を活かした「共創型マーケティング」の実現を得意とする。
企業のInstagram運用成功事例5選を厳選して紹介

企業のInstagram運用は、正しい設計と施策選定を行えば、認知拡大から売上向上まで直結させることが可能です。
実際に成果を上げた5社の事例を通じて、効果的なInstagram運用の具体像を解説します。
①フォロワー1.3万人、費用対効果850%を達成した成功事例

一広株式会社は、UGCを広告活用するInstagram施策により、フォロワー1.3万人と費用対効果850%を同時に実現しました。
愛媛県今治市の観光地「タオル美術館」を運営する同社は、新規顧客獲得を課題としていました。
Instagram上で既に多くの投稿が自発的に行われている点に着目し、SNSマーケティングに強みを持つリデルと連携します。
具体的には、
- 投稿の見せ方・導線設計の改善
- インフルエンサーによる商品PR
- PR投稿を広告素材として二次活用
といった施策を段階的に実施。
UGCを起点に数値検証可能な広告運用へと落とし込んだことで、フォロワー増加と高ROIを両立しました。
Instagramを「発信の場」ではなく「成果を測れるマーケティングチャネル」として活用した好事例です。
»参考:<タオルの力で魅了>一広株式会社がインスタ施策でフォロワー1万3000人達成!費用対効果850%の秘訣
②インフルエンサー戦略でフォロワー1.2万人、売上150%達成した成功事例

株式会社鈴木栄光堂は、インフルエンサーの知見を商品開発と拡散施策に活かし、売上150%の成長を実現しました。
明治10年創業の老舗菓子メーカーである同社は、若年層を中心とした新規ファン獲得を目的にInstagram運用を開始。
インフルエンサーへのグループインタビューを実施した結果、「映えるパッケージ」が購買動機になるという示唆を獲得します。
その知見をもとに、
- 限定パッケージ商品の開発
- 約500名のインフルエンサーによるプレゼントキャンペーン
を展開。
Instagramアカウントは開設1か月で700人、その後2.1万人まで成長しました。
インフルエンサーを単なる拡散装置ではなく、「商品改善のパートナー」として活用した点が、成果につながった要因といえます。
»参考:<スイーツで心を満たす>鈴木栄光堂がインフルエンサー戦略で売上150%達成の軌跡
③新たなユーザー層へアプローチし、売り上げを増加させた成功事例

ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社は、女性向け商品の訴求軸を再設計することで、新規ユーザー層の獲得と売上拡大に成功しました。
登山用品ブランドとして認知されていた同社は、女性向け吸水ショーツを発売したものの、女性層でのブランド認知が十分ではありませんでした。
そこで当初はインフルエンサーマーケティングを実施するも、期待した成果は得られず、リデルへ支援を依頼します。
施策の軸を
企業視点のPR投稿からユーザー目線のコンテンツ制作へ転換
したことで、Instagramのフォロワー男女比は7.5:2.5から7:3へ改善。
女性フォロワーの増加に加え、Instagram経由での来店・購入も確認されました。
Instagramの「共感性」を最大限活かしたターゲット再設計の成功例です。
»参考:<女性向け商品への挑戦>Instagramで新たなユーザー層へのアプローチ!
④認知拡大とターゲット層のフォロー率40%超えを実現させた成功事例

レンフロ・ジャパン株式会社は、世界観設計と参加型施策により、狙った層への認知浸透を実現しました。
キッズ向けダンスウェアブランド『STARTER for Dance』は、既存ファンはいるものの、店頭認知が伸び悩んでいました。そこでInstagramを活用し、
- ブランド世界観を伝える投稿
- ダンサーとのコラボコンテンツ
- プレゼントキャンペーン
を展開。
その結果、フォロワー数は1,400人を突破し、25〜40代のパパママ層のフォロワー比率は40%超を記録しました。
ターゲットが明確な商材ほど、Instagramの拡散力と親和性が高いことを示す事例です。
»参考:<キッズ向けダンスウェア×SNSマーケ>『STARTER for Dance』Instagramで認知拡大・ターゲット層のフォロー率40%超え
⑤60~70代向けにライブコマースへ誘導した成功事例

株式会社レリアンは、Instagramを通じてシニア層との関係構築に成功し、ライブコマースへの導線を確立しました。
同社は、社内インフルエンサーである秋元直子氏のInstagramアカウントを軸にSNS運用を実施。
60〜70代を主顧客とする中で、Instagramに不慣れな層へのアプローチが課題でした。
運用方針を見直し、
- 顔出しを重視した投稿
- コメント・DMへの丁寧な対応
- 人柄が伝わる発信
を徹底した結果、フォロワー数は1,300人から2,000人へ増加。
数値以上に、顧客との心理的距離を縮める成果を得ています。
フォロワー数だけに依存しない、エンゲージメント重視のSNS運用の好例です。
»参考:<インスタ運用の悩みを払拭>顧客との距離をぐっと縮めフォロワー数増加へ!
企業がInstagramを運用する3つのメリット

Instagramは、適切に活用することで高いマーケティング成果を生み出すSNSです。
企業が得られる主なメリットを整理します。
【メリット①】購買意欲の高いユーザーに訴求できる
Instagramは、興味・関心が顕在化しているユーザーに対し、ピンポイントで情報を届けられるSNSです。
テレビCMや屋外広告などのマスマーケティングは、不特定多数への一斉配信となるため、購買意欲の高低を問わず広告が表示されてしまいます。
一方、Instagramではハッシュタグ設計やインフルエンサー起用によって、特定ジャンルや価値観を持つユーザー層へ集中的に訴求することが可能です。
その結果、
- 情報接触から購買までの距離が短い
- 広告・投稿が「必要としている人」に届きやすい
という特性が生まれ、売上向上と認知拡大の両立が実現しやすくなります。
【メリット②】10代、20代へのアプローチを最適化できる
Instagramは、10代・20代の利用率が70%を超える若年層特化型SNSです。
近年の若年層は、企業色の強い広告に対して警戒心を持ちやすく、「広告らしさ」を感じた時点で情報をスキップする傾向があります。
その点、Instagramは日常投稿やストーリーズ、リールといった自然な文脈の中で商品やサービスを紹介できるため、心理的ハードルを下げた訴求が可能です。
若年層を主要ターゲットとする企業にとって、Instagramは
までを一貫して担える、極めて相性の良いマーケティング手法といえます。
出典:令和6年6月総務省情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
【メリット③】低コストで精度の高い広告を配信できる
Instagramは、少額予算からでも成果を狙えるコストパフォーマンスの高い広告媒体です。
Instagram広告は100円単位から配信でき、配信期間や予算、ターゲット条件も柔軟に設定できます。
年齢・性別・地域・興味関心などを細かく指定できるため、無駄な広告配信を抑えながら、狙った層にのみ表示させることが可能です。
また、
- 自社アカウントでの継続発信
- インフルエンサー投稿の二次活用
を組み合わせれば、広告費をかけずに認知拡大を図る運用も実現できます。
企業がInstagram運用を成功させる7つのポイント

企業がInstagram運用を成功させるためには、7つのポイントを押さえておくべきです。
今回はそれぞれのポイントを詳しく解説していくので、運用の参考にしてみてください。
【ポイント①】運用目的を明確にしておく
Instagram運用は、目的が曖昧なまま始めると成果が出ません。
認知拡大なのか、商品訴求なのか、来店・購入促進なのかによって、投稿内容・KPI・施策は大きく変わります。
目的を定めずに投稿を続けても、評価軸が定まらず改善につながりません。
運用開始前に
を明確にすることで、施策の精度が大きく向上します。
【ポイント②】ターゲットユーザーを明確にしておく
Instagramはユーザー層が幅広いため、「誰に向けた発信か」を明確にしなければ効果は出ません。
- 年齢
- 性別
- 居住地域
- どんな悩みを持っているか
- どんなシーンでInstagramを見ているか
を想定することで、投稿内容や投稿時間、表現方法が具体化します。
ターゲットの行動に合わせた運用こそが、成果につながる前提条件です。
【ポイント③】見本アカウントを見つける
成果を出しているアカウントは、最良の参考資料です。
フォロワー数が多い競合や、売上規模が近い企業アカウントをベンチマークに設定し、
を分析することで、ゼロから試行錯誤するコストを大幅に削減できます。
重要なのは、単なる模倣ではなく、自社に合う形へ落とし込むことです。
【ポイント④】投稿画像のデザインは妥協しない
Instagramは視覚情報がすべてといっても過言ではありません。
画質が低い、構図が雑、情報が伝わらないといったクリエイティブは、内容以前にスルーされます。
一方で、
投稿は、ユーザーの関心を引きやすくなります。
ただし、流行に寄せすぎてブランドイメージから逸脱しないよう、表現基準を設けることが重要です。
【ポイント⑤】特に投稿画像の1枚目のクオリティは妥協しない
Instagram投稿において、1枚目は「クリックされるかどうか」を決める要素です。
1枚目で興味を持たれなければ、2枚目以降やキャプションは読まれません。
さらに、いいねや保存が増えることでアルゴリズム上の評価も高まり、リーチ拡大につながります。
拡散を狙う場合、1枚目は
を意識した設計が不可欠です。
【ポイント⑥】デザインには統一感を持たせる
統一感のあるアカウントは、フォローされやすくなります。
ユーザーは「今後も見たい」と感じたアカウントのみをフォローします。
投稿ごとにデザインや雰囲気が異なると、アカウントの価値が伝わりにくくなります。
などのトーン&マナーを定義することで、ブランドイメージが蓄積され、継続的なフォロワー獲得につながります。
【ポイント⑦】ユーザーとは積極的にコミュニケーションを取る
Instagram運用の成果は、フォロワー数よりも関係性の深さで決まります。
コメント返信やDM対応、UGCへのリアクションを丁寧に行うことで、ユーザーのエンゲージメントは大きく向上します。
また、ストーリーズのアンケート機能や参加型キャンペーンを活用することで、一方通行ではない運用が可能になります。
ユーザーとの対話を重視した運用は、
へと直結します。
Instagram運用を成功させるなら、専門業者に相談するのがおすすめ

今回紹介したInstagramの運用成功事例から分かるように、SNSマーケティングは売上アップや認知度拡大に有効なツールです。
自社の商品やサービスに合った運営を行うには、Instagram運用のメリットや特性を正しく理解した上で、専門的な知見に基づく施策設計が不可欠です。
実績豊富なマーケティング専門業者に委託することで、効果的なInstagramマーケティングを実現しやすくなります。
自社運用に不安がある場合やリソース不足の場合は、プロのサポートを活用したInstagram運用をおすすめします。
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