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UGCマーケティングとは?投稿を増やす方法・活用事例・注意点を解説
最終更新日 2026年10月21日(Wed)
記事作成日 2026年9月26日(Sat)

UGCマーケティングとは?
UGCマーケティングとは、生活者が生み出した投稿・レビュー・写真・動画・コメントなどを、顧客理解やマーケティング施策に活かす取り組みです。UGCはUser Generated Contentの略で、ブランドや企業が発信する情報ではなく、実際に商品やサービスを体験した人が自発的に作り出すコンテンツです。
UGCはSNS投稿だけを指すわけではありません。ECのレビュー、購入後アンケート、指定ハッシュタグの投稿、ブランドに寄せられたコメント、コミュニティ内の会話なども対象になり得ます。重要なのは、投稿を集めることより、生活者が自然に語れる体験を設計し、活用後の反応を次の施策に戻すことです。
UGC・企業発信・PR投稿・アンバサダー投稿の違い
UGC、企業発信、PR投稿、アンバサダー投稿は、発信主体・関係性・利用時の確認事項が異なります。混同すると、表記や二次利用の運用に不備が出るおそれがあります。
| 種類 | 主な発信者 | 特徴 | 企業側の主な確認事項 |
|---|---|---|---|
| UGC | 一般の生活者 | 自発的な体験・感想が中心 | 二次利用許諾、映り込み、権利、個人情報 |
| 企業発信 | ブランド公式 | 正確な商品情報・キャンペーン告知 | ブランド表現、法令・表示、運用体制 |
| PR投稿 | 依頼を受けた発信者 | 企業との関係性を含む投稿 | PR表示、契約、投稿内容、二次利用条件 |
| アンバサダー投稿 | 継続的に関係を築く発信者 | 長期の体験・共創・コミュニティ形成 | 契約期間、役割、表示、関係性の透明性 |
PR投稿は、企業の依頼・報酬・提供などが関わる場合、広告であることを生活者に明瞭に示す必要があります。UGCを企業が再投稿・広告利用する場合も、元の投稿が自発的なものか、企業との関係性があるものかを確認し、その事実が分かる形で表示してください。
なぜ今UGCマーケティングが重要なのか
UGCが重要なのは、生活者が購入前に「自分と近い人がどう使っているか」を知りたいからです。商品の機能や価格だけでなく、実際の利用場面、サイズ感、使い方、失敗しない選び方、購入後の感想が、比較検討を後押しします。
企業にとってUGCは、三つの価値を持ちます。第一に、企業発信を補完するリアルな体験情報です。第二に、生活者がどの表現や利用場面に反応しているかを知る顧客理解の材料です。第三に、許諾を得たうえでSNS、EC、広告に活用できるコンテンツ資産です。
ただし、生活者の声を都合よく切り取ることは信頼を損ねます。ネガティブな声も含めて何が評価され、どこに不安があるかを読む姿勢が、UGCマーケティングの土台になります。
UGCマーケティングで得られる5つの効果
UGCマーケティングは、信頼形成、CV補助、SNS素材の充実、広告効率の改善、商品改善の五つに役立ちます。どの効果を狙うかで、集める投稿と活用方法が変わります。
| 効果 | 内容 | 活用例 |
|---|---|---|
| 信頼・共感 | 生活者の目線で使用場面を伝えられる | 公式SNSでの再投稿、レビュー紹介 |
| CV補助 | 購入前の不安を減らし、比較を助ける | ECの商品詳細、FAQ、LPへの掲載 |
| SNS素材 | 多様な視点・生活シーンの素材を確保できる | ストーリーズ、特集投稿、コミュニティ企画 |
| 広告素材 | 許諾を得た投稿を広告クリエイティブに活かせる | 二次利用広告、リターゲティング素材 |
| 商品改善 | 感想・質問・不満を企画やCSへ還元できる | 仕様改善、説明文・導線の見直し |
UGCは、商品を「売るための素材」だけではありません。保存・共有・コメントの内容を読むことで、顧客が何に価値を感じ、何で迷い、どんな言葉なら理解しやすいかが見えてきます。マーケティング、商品開発、カスタマーサポートの横断的な改善に役立てることができます。
UGCは「連鎖」で増える:5ステップの仕組み

UGCは、投稿を促すだけでは増えません。ブランドが生活者の投稿を見つけ、敬意を持って反応し、次の参加を生む循環をつくることで連鎖します。
- ブランドが発信する。生活者が真似したくなる見せ方、参加しやすいテーマ、統一したタグを示します。
- 生活者が試用する。商品やサービスを体験し、日常に取り込める状態をつくります。
- 生活者が自発投稿する。感情、自己表現、役立つ情報の共有、承認などが投稿の動機になります。
- ブランドが再投稿・クレジット・お礼を返す。投稿者が認知されたと感じる最も重要な接点です。
- 他の生活者が追随する。参加のハードルが下がり、新しい投稿者が生まれます。
核になるのは第四段階です。再投稿する場合は、許諾を得ること、投稿者名やアカウントを適切にクレジットすること、過度な編集をしないことが基本です。公式が投稿者に感謝を返すことで、UGCは単発の反応ではなく継続的なコミュニティ資産へ育ちます。
UGCを増やすための6つの方法
UGCを増やすには、生活者が「投稿したくなる体験」と「投稿してよいと分かる導線」を同時に設計します。単に「投稿してください」と呼びかけるだけでは、継続的な投稿にはつながりにくくなります。
| 方法 | 実施内容 | 成功のポイント |
|---|---|---|
| 体験設計 | 撮りたくなる、語りたくなる利用場面を作る | 商品単体ではなく生活シーンに置く |
| タグ・テーマ統一 | 固有ハッシュタグ、投稿テーマを決める | タグは一つに絞り、覚えやすくする |
| 投稿タイミング設計 | 購入後、来店後、使用後の適切な瞬間に案内する | 体験の熱量がある時点で促す |
| キャンペーン | 参加導線を作り、投稿を可視化する | 投稿内容を不当に指定しない。規約を整える |
| インフルエンサー施策 | 体験・使い方の見本を作る | PR表示と生活者UGCを混同しない |
| アンバサダー・コミュニティ | コアファンとの継続関係をつくる | 一方的に依頼せず、感謝と対話を返す |
コアファンの存在も重要です。1,000人規模のアカウントでも、10〜20人程度の熱量の高いファンがいれば、投稿・紹介・会話の連鎖が生まれることがあります。まずは、既に投稿してくれている人を見つけ、公式から感謝と対話を返すことから始めましょう。
【INFLUFECT独自】”保存・共有される”UGCの条件と、連鎖を止めない鉄則
保存されるUGCは、自分のために後から見返す価値があり、共有されるUGCは、誰かに渡したい価値があります。この違いを理解すると、投稿テーマと再投稿の選び方が変わります。
保存されやすいのは、チェックリスト、手順、比較、用語整理、失敗例のような「役に立つ」投稿です。保存が低いときは、情報密度が薄い、読んで終わる内容になっている、保存を促す文脈がない、といった原因を確認しましょう。
一方で、シェアには相手に届けたい価値が必要です。驚き、共感、笑い、役立ちなど、感情や会話を生む要素があるかを確認しましょう。「拡散してください」と直接求めるより、自然に送りたくなる内容をつくる方が効果的です。
UGCの連鎖を止めないためには、次の三つを徹底します。投稿へのお礼をできるだけ早く返すこと、クレジット表記を省略しないこと、特定の投稿者だけを過度に取り上げないことです。無断転載や偏った扱いは、投稿意欲を下げる最大の要因になります。
UGC・保存が伸びない/シェアされない時の原因と処方箋
UGCが増えないときは、投稿者の熱量不足ではなく、体験・導線・反応のどこで連鎖が止まっているかを確認してください。
| 状態 | 主な原因 | 処方箋 |
|---|---|---|
| 投稿が増えない | 投稿テーマやタグが分かりにくい | 参加例を示し、タグを一つに統一する |
| 保存が低い | 情報密度が低い、実用性が薄い | 比較、手順、チェックリストへ変える |
| シェアが低い | 他者に渡す価値が不足している | 共感・驚き・会話の余白を加える |
| 一度投稿されても続かない | 公式からの反応がない | 許諾のうえ再投稿・お礼・クレジットを返す |
| 投稿の質がばらつく | 参加の見本が不足している | インフルエンサーやコアファンの事例を示す |
保存が多くシェアが少ない場合は、レシピやハウツーのように個人利用に強い投稿である可能性があります。保存が少なくシェアが多い場合は、共感や図解のように会話・共有に強い投稿かもしれません。両方が高い投稿は、情報性と感情的価値の両方を持っています。
【匿名実務ケース】UGCが増えた/増えなかった分かれ目
UGCが増えた施策では、投稿を依頼する前に、参加したくなる体験と、投稿後に公式が返す反応までを設計していました。一方、増えなかった施策では、商品写真とハッシュタグだけを提示し、生活者が何を投稿すればよいか分かりにくい状態になっていました。
ある生活者向け商材では、公式が週に一度、許諾を得た投稿をクレジット付きで紹介し、投稿者への感謝をコメントで返す運用に変えました。その結果、同じタグを使う新規投稿が増え、投稿内容も商品単体から生活シーンを含むものへ変わっていきました。
反対に、特典だけを前面に出し、具体的な推奨コメントの記載を条件にしようとした施策では、投稿の自然さと信頼性が損なわれる懸念が生じました。投稿を集めることより、生活者が自主的に語れる余地を残し、必要な表示条件だけを明確にする設計が重要です。
UGCを収集・選定・活用する流れ【5ステップ】
UGC活用は、目的と活用先を先に決め、収集・選定・許諾・反映・測定を一貫して行うことで、権利面と成果の両方を管理できます。
- 目的と活用先を決める。公式SNS、EC、広告、商品改善のどこで使うかを決めます。
- 投稿を収集する。指定タグ、メンション、レビュー、アンケートなどから候補を集めます。
- 投稿を選定する。商品理解、表現、画像品質、ターゲットとの親和性、権利面を確認します。
- 許諾を取得する。利用媒体、期間、地域、改変可否、クレジット表記を明記します。
- 反映・測定する。活用先に掲載し、反応、CV、問い合わせ、次のUGC創出への影響を確認します。
二次利用の同意は、投稿のコメント欄で曖昧に済ませず、後から確認できる形で管理してください。投稿者に「どのように使われたか」をフィードバックすることも、継続的な関係づくりにつながります。
UGCの活用先と活用アイデア【一覧表】

UGCは、公式SNSだけでなく、EC、LP、広告、メール、商品改善まで横断的に活用できます。ただし、利用目的ごとに許諾範囲を確認する必要があります。
| 活用先 | 活用アイデア | 測定の観点 |
|---|---|---|
| 公式SNS | 再投稿、特集、ストーリーズ、コミュニティ企画 | 保存、シェア、タグ投稿、再投稿率 |
| EC・LP | レビュー、着用・使用例、FAQ補足 | CVR、滞在、離脱、レビュー閲覧 |
| 広告 | 許諾を得た投稿の二次利用、比較素材 | CPM、CTR、CPA、ROAS |
| メール・LINE | 購入後の活用例、季節別の提案 | 開封、クリック、再購入 |
| 商品改善 | 質問・不満・利用場面の集計 | 改善テーマ、問い合わせ減少、満足度 |
広告に使用する場合は、媒体、期間、改変の有無、配信地域などを許諾に含めてください。UGCを広告に使うこと自体が目的ではなく、どの不安を解消し、どの行動を促す素材なのかを明確にすることが大切です。
【業種別】UGC・保存の目安と運用パターン
業種によって、UGCが生まれやすい体験と、保存されやすい情報は異なります。同じ投稿頻度や保存率を目標にせず、商材ごとの生活文脈に合わせて設計してください。
| 業種 | 保存されやすいテーマ | UGCを増やす運用の例 |
|---|---|---|
| アパレル | 着回し、サイズ比較、季節コーデ | テーマ別タグ、スタイリングの再投稿、試着体験 |
| ビューティ | 使い方、組み合わせ、悩み別の工夫 | 正確な表現を守りながら、使用手順・生活シーンを紹介 |
| 食品 | レシピ、アレンジ、家族・地域の文脈 | 食卓・イベント・季節テーマで参加導線を作る |
| 家電・日用品 | 比較、設定方法、失敗回避、時短 | 実用的な手順・ビフォーアフターの説明を促す |
社内傾向値では、アパレルの着回し投稿や、ビューティのハウツー投稿は保存率が高くなりやすい一方、商品の物撮りだけでは伸びにくい傾向がありました。数字そのものを目的にせず、生活者が自分の生活に置き換えられるテーマを設計することが先決です。
UGCを活用する際の注意点

UGCを活用する際は、二次利用許諾、PR投稿との区別、映り込み・著作権、表現規制、個人情報を確認してください。良い投稿であっても、権利や表示の確認なしに転載・広告利用することは避けるべきです。
第一に、投稿者本人の利用許諾を取得します。第二に、写真や動画に第三者、店舗、音楽、キャラクター、作品などが映り込んでいないかを確認します。第三に、化粧品、健康食品、医療・健康領域などでは、投稿内の表現が法令・表示ガイドラインに沿っているかを確認します。第四に、氏名、顔、位置情報など個人を特定できる情報の扱いに注意します。
また、企業が依頼したインフルエンサー投稿を、一般の「お客様の声」として見せることは適切ではありません。企業との関係性がある投稿は、その事実が分かる形で表示してください。景品、キャンペーン、個人情報、薬機法・景品表示法・不正競争防止法などの関連法令は、施策設計前に確認しましょう。
UGCマーケティングの効果測定
UGCの効果測定では、投稿量だけでなく、反応、活用、CV、顧客理解への還元を目的別に評価します。保存・共有は、コンテンツが後から見返され、他者に渡される価値を持つかを確認する重要な指標です。
| 目的 | 主KPI | 補助KPI |
|---|---|---|
| UGC創出 | 投稿数、継続投稿率 | 指名タグ、再投稿率、投稿者数 |
| 認知・共感 | 保存、シェア、コメント | リーチ、フォロワー外比率 |
| 購入補助 | CVR、レビュー閲覧後のCV | クリック、滞在、カート到達 |
| 広告活用 | CPM、CTR、CPA | クリエイティブ別の反応 |
| 商品改善 | 質問・不満の件数と傾向 | 問い合わせ、改善後の反応 |
より詳しいKPI設計と評価方法は、関連記事の「インフルエンサーマーケティングの効果測定」をご確認ください。UGCの数だけを追うのではなく、どの投稿が、どの活用先で、どんな成果につながったかを追跡することで、施策の改善が具体的になります。
INFLUFECTを活用してUGC創出と分析を進める方法
INFLUFECTでは、インフルエンサー施策、公式SNS運用、投稿データの分析を組み合わせ、UGCが生まれる体験設計と活用の仕組みづくりを支援します。単発の投稿を増やすのではなく、保存・共有されるテーマと参加導線の設計から、許諾を得た活用・効果測定までを一貫して設計します。
UGC創出は、生活者との関係づくりです。商品やキャンペーンの目的に合わせて、誰のどんな体験を資産化したいのかを整理し、無理のない参加導線をつくりましょう。関連して、「インフルエンサーマーケティングとは」や「インフルエンサーキャスティング」の記事もあわせてご確認ください。
よくある質問
UGCとインフルエンサーマーケティングは何が違いますか?
UGCは生活者が生み出す投稿やレビューを指し、インフルエンサーマーケティングは企業が発信者を起用して施策を行う手法です。両者は組み合わせられますが、企業との関係性、PR表示、二次利用の確認事項は区別して管理してください。
UGCを広告に使う場合、何を確認すべきですか?
投稿者本人からの利用許諾、利用媒体、期間、地域、改変可否、クレジット表記、映り込み、著作権、投稿内表現を確認します。企業との関係性がある投稿の場合は、その表示が生活者に明瞭かも確認してください。
UGCが増えない場合に最初に見直すことは?
体験、投稿テーマ、タグ、投稿のタイミング、公式からの反応を確認します。生活者が何を投稿すればよいか分かり、投稿後に認知・感謝される設計になっているかを見直してください。
小規模ブランドでも始められますか?
始められます。まずは既存の投稿者や購入者の声を丁寧に見つけ、許諾を得て紹介し、感謝を返すところから始めます。フォロワー数より、少数でも熱量のあるコアファンとの関係を築くことが重要です。
まとめ|UGCは生活者の声を、継続的な資産へ変える取り組み
UGCマーケティングは、生活者の投稿を集める施策ではありません。投稿したくなる体験をつくり、参加導線を整え、許諾を得て適切に活用し、結果を商品・運用改善へ戻す仕組みです。
特に重要なのは、投稿後に公式がどう反応するかです。再投稿、クレジット、感謝、フィードバックを丁寧に行うことで、UGCは単発の反応から継続的なコミュニティ資産へ育ちます。UGC創出や二次利用、効果測定の設計でお困りの場合は、INFLUFECTへお気軽にご相談ください。