- INFLUFECT TOP
- コラム
- 【SNS別】インフルエンサーマーケティングの成功事例!施策を成功させるポイント
【SNS別】インフルエンサーマーケティングの成功事例!施策を成功させるポイント
最終更新日 2026年11月2日(Mon)
記事作成日 2023年1月26日(Thu)

SNSが普及して私たちの日常の一部となった現在、インフルエンサーを登用して自社の商品やブランドの認知拡大を図る「インフルエンサーマーケティング」を行う企業が増加しています。
「インフルエンサーマーケティングの導入を検討しているけれど、どのような施策を行えば良いか分からない……」と悩むSNS担当者も多いでしょう。
本記事では各SNSごとの過去の成功事例を元にインフルエンサーマーケティングを成功させるポイントを解説します。
これからインフルエンサーマーケティングを導入したいと考えている人に役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Instagramを活用したインフルエンサーマーケティングの成功事例3選
認知から購入までをアプリ内で完結できるInstagramの特性を活かし、商品の売上アップやブランディングの強化、来店誘致に成功した3社の事例を紹介します。 Instagramは画像や動画の投稿をメインとしたSNSです。 世界中で10億人を超えるアクティブユーザーを保有しており、企業アカウントも多数参入してインフルエンサーマーケティングが盛んに行われているのが特徴です。 Instagramは画像や動画だけでなくショッピングページのリンクも貼れる仕様になっているので、Instagram内で商品の認知から購入まで完結できます。 本項では弊社が行ったInstagramにおけるインフルエンサーマーケティングの成功事例を3つ紹介します。 Instagramの反応を見るときは、いいね数より保存とシェアを見ます。社内の運用基準では、保存率(保存÷リーチ)は2%以上、シェア率は0.5%以上、コメント率は0.3%以上が健全値です。アルゴリズムの評価が高い順はシェア>保存>DM送信>コメント>いいねで、いいね率は参考程度に留めます。 以下の3件を読むときも、同じ見方をしてください。社内ナレッジでは、Instagramは保存される情報に強く、購買検討の中心になる媒体と整理しています。拡散の速さではTikTokとXに譲りますが、投稿が資産として残りやすいのはInstagramです。 ※本記事に出てくる数値は、社内で集計した目安・傾向値です(成果保証なし)。業種・規模・時期によって動きます。
メルシャン株式会社のInstagram成功事例とは?
ワインの新商品について、インフルエンサーが実際に試した感想を投稿する施策を行った結果、若年層のターゲットへの拡散に成功し、売上が前年比245%を達成しました。 メルシャン株式会社で発売した新商品のワインのターゲット層は20〜30代のミレニアル世代でしたが、アプローチが上手くいかず拡散方法に悩んでいました。 テレビCMだけで商品の認知拡大を図るのは難しく、SNSもうまく活用できていない状態でした。 そこでInstagramによるインフルエンサーマーケティングを導入し、インフルエンサーが実際に商品を試した感想をInstagram上に投稿してもらうという施策を開始。 その後予想以上の反響があり、インフルエンサー自身も自社商品のファンとなってくれたこともあって商品の売上が前年比245%を達成したのです。
AYURA(アユーラ)のInstagram成功事例とは?
休眠状態だったアカウントでインフルエンサーマーケティングを実施し、フォロワーとの双方向のコミュニケーションを活性化させたことで、熱量の高いファンの獲得とブランディング強化を実現しました。 株式会社アインファーマシーズが運営する美容ブランド「AYURA」はInstagramの活用によってフォロワーを増やし、熱量の高いファンの獲得に成功しました。 AYURAはもともとInstagramのアカウントは保有していたものの、社内のリソース不足により投稿をこなすだけでの運用しかできていない状況でした。 SNSを通してさらにブランドに興味を持ってほしいという課題解決を目標に、Instagramの運用を活性化させ、インフルエンサーマーケティングを実施。 その結果フォロワーとの相互コミュニケーションが実現し、Instagramを通してブランドに興味を持ってもらうという目標を達成しました。 弊社と二人三脚でSNSを育てるという意識が、ブランディングの活性化にも繋がった成功例です。
一広株式会社(タオル美術館)のInstagram成功事例とは?
「インスタ映え」の強みを活かしたInstagram運用に注力した結果、フォロワー数が1,000人台から13,000人以上へ急増し、テレビCMでは難しかった新規顧客の獲得と来店促進に成功しました。 タオルの生産地として有名な愛知県今治市にて「タオル美術館」を運営する一広株式会社は、Instagram運用によって新規顧客の増加に成功しました。 過去にテレビCMを打ち出したものの来店促進に繋がらず、新規顧客が伸び悩んでいた一広株式会社。 「タオル美術館がインスタ映えする」とInstagramを通じて来店者が増えていたことから、Instagramによる来店誘致や認知拡大に注力することにしました。 Instagramの運用を始めてから、当初1,000人台だったフォロワーや13,000人以上に増加。 Instagramを通して新規顧客獲得や来店促進、チャネル拡大の実現に向けた展望が開けました。
TikTokを活用したインフルエンサーマーケティングの成功事例3選
若年層に強く、インパクトのある動画制作が可能なTikTokの特徴を活かし、商品の認知拡大や売上増加に成功した3社の事例を紹介します。 TikTokは15秒〜180秒のショートムービーが投稿できるSNSで、流行りの音楽やセリフに合わせて簡単に動画が制作できるのが特徴です。 アプリ内で撮影から編集まで行えて、エフェクトやBGMなど凝ったものも制作・投稿が可能なので、インパクトやクオリティ重視の動画を投稿するインフルエンサーが多数存在します。 ユーザーは10代〜20代の若年層が中心なので、若い人向けのコンテンツを発信したいと考えている企業はTikTokの運用が向いています。 TikTokのインフルエンサーマーケティング成功事例を3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 TikTokは拡散性が非常に高く、購入前のリサーチでも参照される媒体になりました。商品名で検索される場になった、というのが社内ナレッジの整理です。資産性はInstagramより落ちます。 この3件に共通するのは、インフルエンサーが普段やっている形式のまま商品を出したところです。社内の失敗類型でも、BGM・カット切替・テロップが企業CMのようになりすぎると受け手が広告として処理し、保存とコメントが消えると整理されています。普段の投稿のトンマナを優先する、が原則です。 実測では、普段と違う見せ方(顔出しなしへの切替)にした投稿でENG率0.01%・リーチ率1.71%まで落ちた例がありました。逆方向の数字もあります。テロップ・字幕を入れた投稿はリーチ率が1.74倍、生活圏で撮影した投稿は2.31倍という補正値が出ています。
ラクオリのTikTok成功事例とは?
あるあるネタを得意とするインフルエンサーを起用し、PR感を抑えた自然な動画を配信したことで、ユーザーの共感を呼びECサイトへのアクセスを3倍以上に伸ばしました。 株式会社エリザベスが展開する二重まぶたグッズの「ラクオリ」は、10~20代のターゲット層へのアプローチでTikTokを活用し、ECサイトへのアクセスを3倍以上伸ばすことに成功しました。 あるあるネタに定評があるインフルエンサーを起用し、「女子の二重まぶたメイクのあるある」をネタにした動画を発信するという企画を実施。 普段のフォーマットに沿った形で商品PRができたことにより、プロモーション感が薄れた自然な訴求が実現し、多くのユーザーから好意的なコメントが寄せられました。 動画のコメントではユーザー同士が商品購入をおすすめするような内容も発生しており、商品の認知拡大や販売促進に繋がるインフルエンサーマーケティングが実現したのです。 単純に商品を認知させるだけでなく「どのような場面で使えるか」「どのような人に使ってほしいか」を動画を通して具体的にアピールできたのも成功要因といえます。 露骨なPR感が漂う投稿はユーザーに刺さらないどころか嫌われてしまうリスクもあります。 本事例はインフルエンサーの特徴を上手く活用して不信感を持たれにくいマーケティングに成功したケースです。
クラブコスメチックスのTikTok成功事例とは?
カップル系インフルエンサーの日常フォーマットに商品を溶け込ませ、「恋人にすっぴんを見せるリアルな反応」を配信したことで認知拡大と店舗売上の増加を実現しました。 株式会社クラブコスメチックスはカップル系インフルエンサーを起用したスキンケア用品のPRで、認知拡大と店舗での売上増加に成功しました。 「すっぴんでも綺麗でいれる」という女性の憧れポイントにアプローチする施策を実施。 カップル系インフルエンサーの通常の動画と同じフォーマットで投稿したことで「恋人にも堂々とすっぴんを見せられる」という形で商品をアピールしました。 1分未満という短い動画の中にスキンケアの動画から恋人にすっぴんを見せたリアクションまでを盛り込んで、視聴者にリアルな雰囲気を伝えています。 商品の細かい説明をあえて省略し、実際に使った結果をメインに伝えられる内容の動画を投稿したのが成功に繋がった理由です。 カップルでシェアできるという文言を入れて、女性だけでなく男性にも使える商品であることを自然に訴求できたのも成功ポイントの1つです。
集英社(ワンピースグッズ)のTikTok成功事例とは?
ジオラマ制作で人気のTikTokクリエイターにグッズを配置した動画を制作してもらうことで、フィギュアの魅力と付加価値を自然に提示し、ファンの高い好感を得ることに成功しました。 大手出版メディアである株式会社集英社は大人気漫画「ワンピース」のグッズとして発売された「ワンピの実」というフィギュアの魅力をアピールするため、TikTokを活用しました。 集英社にはもともとWebプロモーションのプロといえる存在がおらず、ネット上のユーザーにコンテンツを届ける方法を模索した結果、TikTokの活用に辿り着いたのです。 動画の内容はジオラマ制作で人気を誇るTikTokクリエイターが、制作したジオラマにフィギュアを配置するというシンプルなものです。 自然にフィギュアの付加価値を提示する動画として多くのユーザーから好感を得ることに成功しました。 ワンピースのファンでもあるクリエイターに依頼したこともあり、熱量の高い動画の制作に至ったのも成功要因の1つです。 TikTokのプロである人気インフルエンサーだからこそ実現したコンテンツマーケティングといえるでしょう。
X(Twitter)を活用したインフルエンサーマーケティングの成功事例とは?
リツイートによる高い拡散力を活かし、イベントの話題作りや認知拡大に成功した事例を紹介します。 Xは世界で3億人のユーザー数を超える匿名登録制のSNSで、最大140字までのテキストを投稿できるのが特徴です。 Xならではの「リツイート」や「いいね」を活用することによって、リアルタイムで情報を拡散できます。 商品やブランドの認知度を拡大させたいという目的に適したSNSマーケティングが可能です。 Xは検索ツールとしても使えるSNSなので、日々移り変わるトレンドや情報をX経由で知るユーザーも多く存在します。 本項ではXを活用したインフルエンサーマーケティングの成功事例を紹介します。 Xは瞬発的な拡散に強く、資産としては残りにくい媒体です。社内ナレッジでは、速報と議論の場で、BtoBや専門領域、リアルタイム性のある業界で強いと整理しています。イベントの話題作りのように「その日に広がればいい」目的と相性がいい、という読み方になります。
横浜DeNAベイスターズのX成功事例とは?
天気良くなってきた☀︎.° 横浜DeNAベイスターズ頑張れ!#ガルフェス https://t.co/97DMTBHRxv pic.twitter.com/qdesuPBHjA
— Ayane7628 (@ikarh02) May 14, 2022
TikTokクリエイターによるスマホ撮影講座をイベントで実施し、その模様をXの拡散力を活用して広めることで、ファンと選手の距離を縮める話題作りに成功しました。 プロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」はファンと選手の距離を縮めてより親近感を持ってもらうため、TikTokクリエイターAyaneを活用したTwitter連動企画を実施しました。 横浜DeNAベイスターズ 対 阪神タイガースの試合終了後、グランド開放イベントにてTikTokクリエイターAyaneによるスマホ撮影講座を行いました。 参加者、選手ともに「映える動画の撮り方」を学び、大きな話題を呼ぶことに成功。 普段は球場で遠くから見る選手を間近で撮影できる企画として「一気に距離感を縮められた」と多くのファンから喜びの声を聞くことができました。
『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL 2022 Supported by ありあけハーバー』試合後グラウンド開放イベント開催!
5/13(金)、15(日) 『あなたのベイスターズ愛を試そう!Find your Happiness☆クイズ』 5/14(土) 『選手と学ぼう!スマホ撮影講座!』 詳しくはこちらhttps://t.co/DuObpuDN3c#baystars pic.twitter.com/sOheln3tol — 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) May 9, 2022
TikTokのコンテンツ力を軸にして、Twitterの拡散力を活用した成功事例です。
成功事例をそのまま真似ても再現しない理由
ここまでの事例をそのまま自社に移しても、同じ結果にはなりません。社内の失敗ログでは、「あの時はうまくいったから、また同じやり方で」と前例を踏襲し、条件が違って再現しなかった、というのが失敗の大半を占めています。事例の読み方を先に決めてから、次の章に進んでください。
成功は条件が揃ったときの話
社内の整理では、成功は条件が揃ったときの話で、失敗は条件が崩れたときに起きるため防止策が標準化しやすい、としています。事例から持ち帰るのは、結果の数字よりも、そのとき揃っていた条件のほうです。商材、ターゲット、起用したインフルエンサーの普段の投稿、投稿のフォーマット、時期。1つ違えば数字は動きます。
真似していいのは「型」、崩れるのは「内容」
競合や他社の事例を参考にするときの線引きは、社内ナレッジで表にしています。
| 真似していい | 真似すると崩れる |
|---|---|
| 投稿の構成・型 | メッセージの内容 |
| 配色・フォントの方向性 | 商品の表現・キャッチコピー |
| ハッシュタグの考え方 | 同業他社の固有名・実例 |
| ストーリーズの使い方 | 競合の顧客の声・体験 |
丸ごとコピーすると、フォロワーからは劣化版として見られます。独自性の源泉は業務経験と人格だ、というのが社内の結論です。他社の型を借りたら、中身は自社の経験で埋め直してください。手を動かすなら、自社の強みと他社にない知見を5つ書き出すところから始めると早いです。
他社のKPIを横引きすると未達が続く
いちばん起きやすい失敗が、他社の数字をそのまま目標に置くことです。社内の247件のタイアップ案件を見ると、リーチ率20%を一律で設定した案件は達成率40〜65%帯の未達が連発していました。 現実的な水準は、業種とインフルエンサーの規模で変わります。コスメでマイクロ中心なら標準8〜13%、アパレルでミドル中心なら標準18〜22%。KPIは最小・標準・上振れの3シナリオで置くのが社内の作法です。クライアントと合意するのは標準、社内目標は上振れで持ちます。 ⇒インフルエンサーマーケティングの企業案件相場と費用対効果を高める3つのポイント
媒体別の向き・不向きと、選ぶ順番
事例を読んだあとに決めることは1つ、どの媒体でやるかです。社内ナレッジの比較は次のとおりです。
| 媒体 | 主なユーザー層 | 得意なコンテンツ | 拡散性 | 資産性 |
|---|---|---|---|---|
| 20〜40代女性中心、幅広い | ビジュアル・保存系情報 | 中(リール強) | 高 | |
| TikTok | 10〜30代、急速に高年齢化 | 短尺エンタメ・トレンド | 非常に高 | 中 |
| X | 20〜40代、男女均等 | テキスト・速報・議論 | 高(瞬発型) | 低 |
| YouTube | 全世代 | 長尺解説・体験談 | 中(検索強) | 非常に高 |
| LINE | ほぼ全世代 | 1to1通知・クーポン | 低 | 高(既存顧客向け) |
万能の媒体はありません。拡散性が高い媒体ほど資産化しにくい傾向があり、社内ナレッジにも「『広く知られる』と『ずっと残る』は別の指標」と書いてあります。
目的から決める
最初に決めるのは目的です。目的が決まれば第一候補は自動的に絞れます。
| 目的 | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 認知拡大 | TikTok/Instagramリール | フォロワー外への拡散性が最大 |
| 集客(来店・予約) | 保存・地名検索・プロフィール導線が強い | |
| 既存顧客の再購入 | LINE/Instagramストーリーズ | 通知到達率が高い |
| 採用 | Instagram/YouTube | 中の人・職場の空気感が伝わる |
| ブランディング | Instagram/YouTube | 世界観の蓄積が資産になる |
体制から決める
担当者が使える時間で、現実的な本数が決まります。週2時間なら投稿は月4本が限界で、Instagram1媒体に集中。週5時間なら月8本とストーリーズ運用で、InstagramメインにLINEを足す。週10時間以上あれば2媒体運用が現実的になります。 絞り込む順番は、目的→ターゲット→資産→体制。これを逆にすると失敗します。「写真が撮れるからInstagramをやってみる」は資産起点で、目的とターゲットが置き去りになりがちです。主戦場を1つ決めたら、3か月は変えません。
媒体を増やす前に満たしたい3条件
- メイン媒体で月4〜8本の投稿が安定して回っている
- 制作物を流用できる関係性がある(リール→TikTok、横動画→YouTube)
- 担当者の制作工数に余裕がある(兼任なら週5時間以上)
この3つが揃う前に増やすと、全部止まります。社内で最も失敗率が高い選択は「全部やろう」です。5媒体を同時に開設して、すべて運用停止になった例もあります。 ⇒SNSマーケティングとは?手法・進め方・成功事例を解説
成功を数字で確かめる:3層の指標と目安値
事例の「成功」を自社の数字に翻訳するために、指標を3層に分けます。
| 層 | 指標 | 答える質問 |
|---|---|---|
| 到達層 | リーチ・インプレッション・5秒視聴率 | 何人に届いたか |
| ENG層 | 保存・シェア・コメント・滞在時間 | 届いた人に響いたか |
| CV層 | プロフィールアクセス・リンククリック・DM・購入 | 行動してくれたか |
詰まっている層を1つに絞ってから手を打ちます。到達層が低いままENG層を改善しても、母数が増えないのでCVは伸びません。到達層の健全値は、リーチがフォロワーの30〜80%、インプレッションはリーチの1.3〜1.8倍、リールの5秒視聴率は30%以上。CV層では、プロフィールアクセス率がリーチの2〜5%、リンククリック率がプロフィールアクセスの5〜10%が目安です。
ENG率はフォロワー規模で基準が変わる
ENG率は(いいね+コメント+保存+シェア)÷フォロワー数×100、またはリーチ数を分母にして出します。フォロワー数ベースはフォロワー全体の活性度、リーチ数ベースは実際に届いた人の反応率。両方見るのが社内の推奨です。
| フォロワー規模 | 健全なENG率(フォロワー数ベース) |
|---|---|
| 数百人 | 5〜10%以上 |
| 数千人 | 3〜5%以上 |
| 1万人前後 | 2〜4%以上 |
| 数万人〜 | 1〜3%以上 |
フォロワーが増えるほどENG率は下がるのが普通です。規模に応じた水準で見てください。低いときに多い原因は3つ。キャンペーンで集めた不活性フォロワーが多い、投稿テーマがフォロワーの期待とずれている、いいね中心の設計で保存とシェアが弱い。
タイアップ投稿の実測は、運用アカウントの目安と桁が違う
ここを混ぜると判断を誤ります。社内の247件のタイアップ実測では、ENG率の全体中央値は0.82%でした。運用アカウントの目安とは別物として扱ってください。
| 業種 | ENG率 中央値 | Q1 | Q3 | n |
|---|---|---|---|---|
| 食品 | 2.06% | 1.02% | 6.23% | 6 |
| 自治体 | 1.40% | 1.14% | 1.65% | 4 |
| アパレル | 0.99% | 0.75% | 1.48% | 36 |
| 家電 | 0.96% | 0.45% | 0.96% | 5 |
| コスメ | 0.80% | 0.40% | 1.98% | 19 |
| 美容家電 | 0.65% | 0.65% | 0.65% | 4 |
中央値は典型値であって、1案件の外れ値で大きく動きます。nの小さいセルは傾向だけ読んでください。保存率の実測は全体中央値0.24%で、0.5%超なら上位20%、1.0%超なら上位4%にあたります。
7日・30日・90日で見る指標を分ける
投稿後2日の数字で成功と決めないこと。社内のレポートは3層に分けています。
- 投稿後7日以内:リーチ、インプレッション、いいね、コメント、保存、シェア、プロフィール遷移
- 投稿後30日:投稿経由のフォロワー獲得、サイト遷移、UGCの連鎖
- 90日〜半年:その商材の指名検索数の変化、ECや店舗の売上との連動、競合のENG数・率との比較
UGCの連鎖と指名検索、売上連動は7日では出ません。速報値のレポートと30日後の確報レポートを分けて出します。 ベンチマークの取り方にもコツがあります。業界平均との絶対値比較は、自社の特殊性を見逃します。直接競合の同じ規模の投稿と比べる、前月と比べる。この2つのほうが判断に使えます。中長期でいちばん信頼できるのは保存数の伸び率だ、というのが社内の見方です。 ⇒インフルエンサーマーケティングの効果測定|KPI設計・指標・改善方法を解説
インフルエンサーマーケティングを成功させる5つのポイントとは?
ただ有名人を起用するのではなく、「ターゲットの明確化」「親和性の高いインフルエンサーの選定」「SNSの適切な選択」「マーケティング全体の設計」「PR表示の徹底」という5つのポイントを押さえることが不可欠です。 何の目的や戦略もなく「有名人にお願いしよう」という意識だけでは成功率はアップしません。 インフルエンサーマーケティングはターゲットと目的を明確にし、企画に合ったインフルエンサーを起用することが大切です。 またSNSは種類よって特徴が異なるので、施策に合ったものを選んで活用しましょう。 インフルエンサーマーケティングを成功させる5つのポイントを紹介しますので、以下の点を押さえて有益なインフルエンサーマーケティングを実現させましょう。
ポイント1:ターゲット層と目的を明確にする理由とは?
インフルエンサーが持つ影響力は年代やコミュニティに依存するため、自社が狙うターゲットと一致しなければプロモーション効果が得られないからです。 インフルエンサーにはそれぞれ影響力を持つコミュニティや年齢層があるので、それらを考慮せずにマーケティングを実施しても上手く効果が得られません。 例えば20代前半の女性に向けて商品のPRを行いたいのに、40代をファンが多いインフルエンサーを起用してもターゲット層に刺さるプロモーションは実現できません。 インフルエンサーマーケティングを実施する際はターゲットと目的を明確にして、それらに合致したインフルエンサーを選定しましょう。 目的は認知・集客・ファン化の3つに分けると決めやすくなります。認知ならリーチとインプレッション、集客ならプロフィールアクセス・リンククリック・保存、ファン化ならコメント・DM・ストーリーズ反応。見る指標が変われば、作る投稿も変わります。1つの投稿で3つ全部を狙うと、どれも中途半端になります。最初の3〜6か月はどれか1つに絞ってください。
ポイント2:親和性があるインフルエンサーを起用する理由とは?
フォロワー数だけを見て普段の投稿とかけ離れたPRを依頼すると、視聴者に不信感を与えてしまい、かえってブランドイメージを損なうリスクがあるからです。 「商品に興味を持ってくれそうなフォロワーを抱えている」 「自社ブランドのことを理解してくれるインフルエンサーにする」 といった軸からブレないようインフルエンサーを選定しましょう。 インフルエンサーのイメージによっては自社ブランドや商品の印象が変わることも少なくありません。 施策実施後の変化を考慮した上でインフルエンサーを選びましょう。 社内では、起用の可否を3条件のANDで見ます。直近30日のフォロワー外比率が30%以上、同じく直近30日のENG率が1.5%以上、そしてジャンルアフィニティがあること。条件を満たさないなら起用しません。フォロワー10万超でもリーチ率が3〜8%にとどまる事例があり、フォロワー数だけで決めるとCPMが跳ね上がります。 もう1つ、普段の投稿との距離も見ます。社内の失敗類型では、インフルエンサーが普段やっていない見せ方に寄せた投稿で、ENGとリーチが10倍以上落ちた例がありました。直近30投稿のトンマナを、顔出し率・カット切替頻度・テロップの有無・編集トーン・ナレーションの有無の5項目で言語化してから依頼すると、ずれを事前に潰せます。
ポイント3:施策目的に合ったSNSを選ぶ理由とは?
各SNSによって利用しているユーザー層や機能の特徴が異なるため、自社のターゲットと戦略に最も適した媒体を選ばないと訴求力が落ちてしまうからです。 SNSそれぞれの特徴を十分に把握した上で自社の目的に合った媒体を選ぶことが大切です。 ユーザーが各SNSに求めているものをリサーチした上で利用するSNSを決めましょう。 ⇒【LIDDELL調査】投稿したくなる情報源は、9割以上がSNS経由と圧倒的! ~購入はゴールではなく、購入後いかに投稿してもらうかがSNSプロモーションの鍵~ 媒体の選び方は上の章にまとめました。順番は目的→ターゲット→資産→体制です。流行っているからという理由でTikTokを始め、商品との相性を検証しないのが典型的な失敗になります。担当者が使い慣れている媒体で決めるのも同じです。
ポイント4:全体のマーケティング像を設計したうえで起用する理由とは?
インフルエンサーの投稿を単発の施策で終わらせず、それを起点として口コミを増やしたり他の広告と連携させたりすることで、最大限の相乗効果を生み出すためです。 例えばインフルエンサーの投稿をマーケティングの貴店とし、一般ユーザーの口コミやレビューを増やす、もしくは別の動画広告等で知名度をアップしてかた最後のひと押しでインフルエンサーマーケティングを行うといった方法が挙げられます。 全体のマーケティングの一部としてインフルエンサーマーケティングを活用しましょう。 単発で終わらせないために、投稿の広告転用まで最初から設計に入れておくと無駄が減ります。社内の転用ゲートは3条件のうち2つ以上。ENG率0.8%以上、保存率0.3%以上、フォロワー外比率30%以上です。 元投稿のENG率が0.8〜1.0%なら転用後のCTRは4.0〜5.0%、2.0%以上なら6.0〜10.7%という実測があり、ENG率0.8%超の投稿を転用するとCPCが半額から3分の1に圧縮されました。0.8%未満の投稿は転用を見送ります。UGCや口コミ訴求を組み込んだ投稿はリーチ率が3.26倍、シリーズ第2弾は2.67倍、3か月以上続けたアンバサダー起用は2.47倍。単発より、続けたほうが数字は伸びます。ただし補正どうしを単純に掛け算しないでください。母集団が重複して、非現実的な数字が出ます。
ポイント5:PR表示を忘れてはいけない理由とは?
ハッシュタグ等でPR案件であることを明記しないと、ステルスマーケティングとして法律違反に問われたり、ユーザーの不信感を招いて炎上する重大なリスクがあるからです。 インフルエンサーマーケティングを実施する際は必ずPR表記をして、ユーザーに不信感を与えないよう注意しましょう。 ステマ規制は景品表示法第5条第3号に基づく規制で、2023年10月1日に施行されました。規制の対象は表示を行わせた事業者、つまり広告主です。インフルエンサー本人は直接の対象ではないため、依頼した側が投稿まで管理責任を負います。 PR表記は付ければいいというものでもありません。大量のハッシュタグに紛れている、動画内で一瞬しか表示されない、極小文字で読めない。こうした表示は判別困難とみなされ、規制に該当します。冒頭の分かる位置に明瞭に出してください。#PRが使いにくい場面なら、「○○社から提供されました」と本文や音声で関係性を書けば足ります。依頼時は口頭で済ませず、メール等の文書に残して伝えるのが社内のルールです。 運用面でも効きます。タイアップタグを全投稿に付けなかった案件では、リーチが最大で5.9分の1まで落ちた実測がありました。PR表記を省くと、届く量そのものが減ります。 ⇒【2026年最新】ステマの炎上事例5選|対策まで完全解説
よくある失敗パターンと、起きる前の止め方
成功事例の裏には、同じ数だけ失敗があります。社内では、SNS運用の失敗はおおむね5つに集約されると整理しています。
| 分類 | 中身 |
|---|---|
| 規制違反 | 薬機法・景表法・ステマ規制への抵触 |
| 権利侵害 | 著作権・肖像権・パブリシティ権の無断利用 |
| コミュニケーション崩壊 | コメント返信・炎上初動対応の失敗 |
| オペレーション破綻 | 投稿日忘れ・素材不足・先方NG条件の見落とし |
| データ・契約 | 二次利用・報酬・KPI設定の事後トラブル |
数字が出ている失敗を、先に潰す
247件のタイアップから抽出した18類型のうち、数字が出ているものを並べます。
| やってしまうこと | 起きること | 止め方 |
|---|---|---|
| 同一アカウントが同日に2回投稿 | 2投稿目のリーチが87%減 | 最低24時間、推奨48時間空ける |
| スタジオ撮影に寄せる | 生活圏撮影と比べてリーチ半減・ENG3割減 | 生活動線の中で撮る |
| フリークエンシーが1.5を超える | CPCが32%悪化 | クリエイティブを追加投入する |
| 30〜60名のマイクロ大量アサイン | 下位のリーチ率1〜3%帯が一定数出て平均が薄まる | 総リーチ・リーチ単価・総フォロワー想定倍率の3軸で評価する |
| 冒頭3秒で商品の物撮りが画面の50%超 | 再生数が1万未満に沈む | 受け手のベネフィットから入る |
| 直近9投稿のうち7〜8がPR投稿 | 初速のアクションが落ちる | PR投稿の密度を下げる |
| 視聴後のCTAが無い | 興味は持たれたのに行動の動線が無い | 最後3秒で必ずCTAを置く |
この18類型は構造的に再現します。属人的なミスとして片付けると、同じことがもう一度起きます。
コメント欄が荒れたときの時間割
炎上は初動で止まるかどうかが決まります。社内の目安はこうです。15分以内に担当者全員へ兆候を共有。30分以内に投稿削除・コメント非表示の判断(拙速な削除は隠蔽と取られます)。1時間以内にお詫び投稿かコメント欄での回答を検討。2時間以内に法務・代理店・関係者で対応方針を一本化。 夜間に気づかず広がった例もあります。批判が30分で5件以上ついたら、担当の手が空くのを待たずに動いてください。
インフルエンサーマーケティングに関するよくある質問(FAQ)
インフルエンサーマーケティングの概要や費用相場、依頼方法の違いなど、導入時によくある5つの疑問にお答えします。
Q1:インフルエンサーマーケティングとは何ですか?
SNSで大きな影響力を持つインフルエンサー(芸能人、インスタグラマー、YouTuber等)に自社の商品を紹介してもらい、認知拡大や新規顧客獲得を狙うマーケティング手法です。 芸能人やインスタグラマーやYouTuber、TikTokクリエイターに依頼することで、認知拡大や新規顧客の獲得を狙います。 SNSが普及してきた現代においてぜひ活用すべきマーケティング施策といえます。
Q2:インフルエンサーマーケティングの費用相場はどれくらいですか?
一般的に「フォロワー数×2~4円」が相場と言われていますが、依頼する会社や規模によって金額は変動するため、事前のリサーチが重要です。 相談する会社や規模によっても変わりますが、基本的にはフォロワー数によって金額が変わると認識しておきましょう。 費用をかければかけるほど成功するというわけではありませんので、しっかりとしたリサーチと下準備が大切です。
Q3:インフルエンサーに直接依頼するのとキャスティング会社を通す違いは何ですか?
直接依頼はスピード感がありますがノウハウ不足やコミュニケーションのトラブルリスクがあり、キャスティング会社を通すと二人三脚で効果的かつ安全に施策を進められるメリットがあります。
Q4:成功事例に出ている数字を、そのまま自社の目標にしてよいですか?
やめたほうがいいです。中央値は典型値であって、1案件の外れ値で大きく動きます。社内でも相対評価を基本にしています。直接競合の同じ規模の投稿と比べる、前月と比べる。業界平均との絶対値比較は、自社の特殊性を見逃します。 目標を置くなら、業種の中央値×起用人数×インフルエンサーの規模帯から、最小・標準・上振れの3つを出してから決めてください。
Q5:予算を増やせば、リーチも比例して増えますか?
増えません。社内の実測では、予算100〜300万円帯のリーチ単価は50万円未満帯の約5倍に悪化していました。1案件50万円×6本のほうが、300万円×1本より総リーチが大きくなる可能性が高い、というのが現時点の読み方です。 起用人数も同じで、増やすほど1名あたりのリーチは圧縮されます。3〜5名でリーチ率の中央値29.5%、6〜10名で24.8%、11〜20名で20.0%、21〜50名で14.1%。5名を超えたあたりから目に見えて効いてきます。
インフルエンサーマーケティング成功のポイントまとめ
インフルエンサーマーケティングの成功には、ターゲットの明確化や親和性の高いインフルエンサーの選定など綿密な戦略が必要不可欠であり、失敗や炎上を防ぐためにも実績豊富な専門会社のサポートを活用するのが確実です。 本記事では成功事例を紹介しましたが、失敗したり炎上したりしてしまった事例も少なくありません。 読んだあとにやることを3つだけ挙げます。1つ目、自社の目的を認知・集客・ファン化のどれか1つに決める。2つ目、目的→ターゲット→資産→体制の順で媒体を1つに絞り、3か月は変えない。3つ目、直近30日の自社と直接競合の数字から、最小・標準・上振れの3シナリオでKPIを置く。ここまで決まってから、インフルエンサーの選定に入ります。 ⇒インフルエンサーマーケティング会社の選び方 完全ガイド|費用相場・メリット・注意点も徹底解説 そのためSNSのノウハウを豊富に保有するマーケティング会社に依頼するのが一般的になっているのです。 INFLUFECTでは6,000社以上のSNSマーケティング成功事例から導き出した最適なマーケティング施策を実施します。 インフルエンサーマーケティングでお悩みの方はぜひINFLUFECTまでご相談ください。 https://service.liddell.tokyo/liw/ 
関連記事