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Instagramの滞在時間|外部リンクの罠と2026年の評価軸に運用を合わせる手順
最終更新日 2026年8月25日(Tue)
記事作成日 2026年8月25日(Tue)

2026年のInstagramは、評価軸が大きく移動しました。ひとつは滞在時間の重み付け強化、もうひとつは外部流出へのペナルティです。この2つはセットで、アプリ内に留まらせる投稿が評価される設計に変わりました。いいね数が減ったのに伸びている投稿が2024年以降に増えたのは、その表れです。この記事では、なぜ滞在時間が主指標に格上げされたのか、フォーマットごとに滞在をどう稼ぐのか、外部リンクは何を止めて何を続けていいのかを、実務の判断基準として整理します。
目次
執筆:リデル株式会社 SNSマーケティングチーム
SNS・コミュニティマーケティング専門企業。上場企業を含む7,000社超の支援実績をもとに、 SNS運用・インフルエンサー施策の現場ナレッジを発信しています。
2026年のInstagram評価軸は滞在時間に移った

2024年から2026年にかけて、Instagramの評価軸に大きな移動が起きました。ひとつは滞在時間の重み付け強化。もうひとつは外部流出へのペナルティです。この2つはセットで理解しないと、いま自分のアカウントで起きている伸び悩みの正体が見えません。
①いいね数が減ったのに伸びる投稿が増えた
現場で観測されるサインは分かりやすいものです。いいね数が減ったのに、なぜか伸びている投稿。2024年以降、これが増えました。滞在時間が稼げている証拠であり、旧来の「いいね数=評価」という物差しが機能しなくなったことの表れでもあります。
逆のパターンもあります。いいねは付くのにリーチが伸びない投稿は、滞在で負けている状態です。いいね数を単独の判定材料にすると、この切り分けができません。
②「滞在時間」と「外部流出」はセットで見る
結論から言えば、アプリ内に留まらせる投稿が評価される設計に変わりました。滞在時間を稼ぐ具体策は、リールを15〜45秒に固定して完視率を測ること、カルーセルを1投稿7枚以上で作ること、ストーリーズを5〜10枚連投することの3点です。
同時に、YouTube動画のそのままの転載と、TikTokロゴ入り動画の転載は即座に止める必要があります。この2つはリーチが伸びないという強いペナルティが確認されています。1枚絵フィード投稿の量産と、カルーセルを3〜4枚で終わらせる運用は、この評価軸の下では構造的に不利になります。
片方だけを直しても効きにくいのは、この2つが同じ理屈で動いているからです。媒体はユーザーにアプリ内で時間を使ってもらいたい。滞在時間を評価するのはその表側、外部流出にペナルティを入れるのはその裏側にあたります。滞在を稼ぐ投稿を作りながら外部へ流し続けている状態は、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるのと変わりません。
③この記事が答える3つの問い
本記事は次の3つの問いに答える形で構成しています。読み進める前に、自分の運用でどれが引っかかっているかを見当づけておくと、着手箇所が絞りやすくなります。
| 問い | 答えの要点 |
|---|---|
| 滞在時間はどれだけ評価に影響するようになったか | いいねに代わる新しい主指標に格上げされた。行動を伴わない視聴秒数そのものが評価軸の中心になった |
| YouTube・TikTok動画の転載がなぜ伸びなくなったか | ユーザーを外部に逃がす行動は媒体側の収益機会を奪うため。ロゴ・透かしが入っていなくてもアルゴリズム側で検出される事例が多い |
| 自社運用でどう対処するか | アプリ内に留まらせる投稿へ寄せる。カルーセル7枚以上・リール15〜45秒固定・ストーリーズ5〜10枚連投の3点が軸 |
なぜ滞在時間が主指標に格上げされたのか
背景は3つあります。どれか1つではなく、同時進行したことが重要です。押されないボタンを数えても媒体は収益設計ができない、という単純な事情がその根にあります。
①可視エンゲージメントが構造的に減った
いいね・コメントを公開しない設定が普及し、外から見えるエンゲージメントそのものが減りました。数えられる行動が減れば、その指標は評価の軸として使いづらくなります。同じ投稿でも表に出る数字が小さくなるので、過去の投稿と単純比較しても実力の増減は読み取れません。
②黙って眺めるユーザーが大半になった
反応を返さずに眺めるだけのユーザーが大半を占めるようになりました。この層はいいねでもコメントでも捕捉できません。しかし確かに時間は使っています。媒体から見れば、この「捕捉できていない大多数」をどう数えるかが課題になります。
③それでも広告売上のためにアクティブ度は測る必要がある
媒体は広告売上のためにアクティブ度を測り続ける必要があります。ユーザーがどれだけアプリに時間を使っているかは、広告の在庫そのものだからです。この3つが重なった結果、行動を伴わない「視聴秒数」を測る方向へ舵を切ったというのが、評価軸の移動の中身です。
つまり、ユーザーがいいねを押さなくなった結果、媒体は滞在時間を新しい主指標に格上げしました。同時に、ユーザーを外部に逃がす投稿は評価を下げる方向に変わったわけです。
滞在時間が稼げる投稿フォーマット4種
フォーマットごとに「どう秒数を稼ぐか」の構造が違います。稼ぎ方を理解したうえで選ぶことが前提になります。
①フォーマット別・滞在時間の稼ぎ方
| フォーマット | 滞在時間の稼ぎ方 | 運用上の要点 |
|---|---|---|
| カルーセル | 1投稿で7〜10枚スワイプ=数十秒の滞在 | 1枚目で問いを立て、2枚目以降で回答する |
| 縦長画像 | 画面占有率が高く、スクロールに時間がかかる | 横長・正方形より縦を優先 |
| リール(15〜45秒) | 完全視聴で秒数がそのまま滞在に加算 | 尺を固定して完視率を測る |
| ストーリーズ連投 | 連続タップで複数ストーリー滞在 | 5〜10枚で1セッションを作る |
表のうち見落とされやすいのが縦長画像です。画面占有率が高いぶんスクロールに時間がかかるため、同じ内容でも横長・正方形より滞在で有利になります。作り直しのコストが小さいわりに効きやすい項目なので、着手順としては早い段階に置けます。
②1枚絵からカルーセルへ。設計の転換点
「保存しやすい1枚絵」より「読み進める価値のあるカルーセル」のほうが滞在で稼げる時代になりました。1枚絵は保存されても秒数が乗りません。保存という行動は残るのに、評価の主軸である滞在には反映されない。ここが旧来の設計と噛み合わない部分です。
滞在時間を伸ばす運用は、大きく3方向に整理できます。いずれも、フォーマットごとの「離脱が起きる地点」を潰す発想です。
- リール冒頭1〜3秒で結論または山場を提示し、最後まで見させる
- カルーセル1枚目で気になる問いを立て、2枚目以降で回答する
- ストーリーズは5〜10枚連投し、1セッション滞在を稼ぐ
3つとも「最初に引きを作り、続きを見る理由を渡す」という同じ構造をしています。滞在時間は演出ではなく設計で決まると考えたほうが、打ち手を選びやすくなります。
外部リンクペナルティの強弱一覧

ユーザーを外部に逃がす行動は、媒体側の収益機会を奪います。そのため明示・暗黙のペナルティが入りますが、全部が同じ強さではありません。強弱を取り違えると、直さなくていいものを直して、直すべきものを放置することになります。
①強・中・弱の3段階で判断する
| 行為 | ペナルティの強さ | 実務判断 |
|---|---|---|
| YouTube動画をそのまま転載 | 強(リーチが伸びない) | 即停止 |
| TikTokのロゴ入り動画を転載 | 強(同上) | 即停止 |
| 外部リンクをキャプションに大量記載 | 中 | 本数を絞る |
| プロフィールに外部URL(リンクツリー等) | 弱(影響は限定的) | そのままで可 |
| ストーリーズのリンクスタンプ | 弱(仕様内なので問題なし) | 通常運用で使う |
②最悪手は「素材が無いからYouTubeから転載」
「動画素材が無いからYouTubeからそのまま転載する」は最悪手です。ロゴ・透かしが入っていなくても、アルゴリズム側で検出される事例が多いためです。素材不足を埋めたつもりが、リーチの出ない投稿を増やしているだけ、という状態になります。
一方で、プロフィールの外部URLやストーリーズのリンクスタンプまで一律に外す必要はありません。前者は影響が限定的、後者は仕様内の機能です。外すべきは転載、残していいのは導線。ここを取り違えないことが実務の分かれ目になります。
外に出さずに動かす代替導線の作り方
外部リンク誘導を弱めるなら、その分の導線を媒体内に作り直す必要があります。ペナルティ表の「弱」に該当する仕様内機能を軸に組み替えます。
①仕様内の機能に導線を寄せる
- プロフィールの外部URL(リンクツリー等)は影響が限定的。ここを主導線に据える
- ストーリーズのリンクスタンプは仕様内なので問題なし。都度の誘導はこちらに寄せる
- キャプションの外部リンク大量記載は「中」のペナルティ。数を絞り、本文の情報量で滞在を稼ぐ
- 他媒体の動画を持ってくるのではなく、その媒体用に撮り直す。転載は素材確保の解決策にならない
整理すると、外部誘導そのものを禁止するという話ではありません。ペナルティが弱い機能に誘導を寄せ、強い行為をやめるという配分の変更です。プロフィールURLとストーリーズのリンクスタンプという2つの受け皿が残っているので、キャプションのリンクを減らしても導線は途切れません。
②転載をやめた後、素材をどう埋めるか
外部動画の転載を止めると、まず素材が足りなくなります。ここで元に戻ってしまうアカウントが少なくありません。埋め方は、フォーマット側の変換で解きます。
| 困りごと | 転載以外の解き方 |
|---|---|
| 動画素材が足りない | カルーセル7〜10枚に切り替える。スワイプで滞在を稼ぐ |
| リールの尺が持たない | 15秒側に寄せる。15〜45秒の範囲内なら短くてよい |
| 1本の情報量が薄い | 1枚目で問いを立て、2枚目以降で回答する構造にして枚数を確保する |
| 投稿頻度が保てない | ストーリーズ5〜10枚連投で接触を維持する |
順序が逆になっていないかを確認してください。素材が無いから転載するのではなく、素材が無いならフォーマットを変える。転載はリーチが伸びないので、そもそも投稿として成立していません。
滞在時間重視への移行ステップ
ここまでの内容を、着手順に並べ直します。現状把握から入り、止めるものを止め、フォーマットを入れ替える順序です。
①運用サイクル5項目
- 過去3ヶ月の投稿の平均滞在時間をインサイトで確認する
- 上位5投稿の共通点(フォーマット・尺・構成)を抽出する
- 外部動画転載・他媒体ロゴ入り動画を停止する
- カルーセルを1投稿7枚以上で作る運用に切り替える
- リールは15〜45秒に固定して完視率を測る
1〜2で見るのは、自分のアカウントで何が滞在を稼げているかです。他社の一般論ではなく、上位5投稿という手元の実績から型を取り出します。3は止める作業なので、判断さえ決まれば即日着手できます。4と5は入れ替えの作業で、ここが最も時間を要します。
5の「尺を固定する」は、完視率を測るための前提条件でもあります。毎回尺がばらばらだと、完視率が落ちた原因が中身なのか長さなのか切り分けられません。先に条件を固定してから、中身を改善するという順序を崩さないようにします。
②NG行動と置き換え先
旧来の運用習慣を引きずると、滞在時間が稼げず伸びが止まります。ただし止めるだけでは投稿が減るので、置き換え先とセットで持つようにします。
| NG行動 | 何が起きるか | 置き換え先 |
|---|---|---|
| 1枚絵フィード投稿ばかり量産する | 保存はされても視聴秒数が積み上がらない | カルーセル7〜10枚。1枚目で問いを立て2枚目以降で回答する |
| TikTokロゴ付き動画を流用してリールに上げる | 強いペナルティでリーチが伸びない | その媒体用に撮り下ろす。転載は素材確保の解決策にならない |
| リールに長いオープニング映像を入れる | 5秒視聴率が落ちる | 冒頭1〜3秒で結論または山場を提示する |
| カルーセルを3〜4枚で終わらせる | スワイプ数が足りず滞在が積み上がらない | 1投稿7枚以上で作る運用に切り替える |
| キャプションに外部リンクを大量記載する | 中程度のペナルティが入る | 本数を絞り、ストーリーズのリンクスタンプ側へ寄せる |
③数値・基準のまとめ
| 項目 | 数値・基準 |
|---|---|
| カルーセル枚数(滞在を稼ぐ) | 7〜10枚。1投稿7枚以上で作る運用に切り替える |
| リール尺(固定して測る) | 15〜45秒 |
| リール冒頭の結論提示 | 1〜3秒 |
| ストーリーズ連投枚数 | 5〜10枚 |
| インサイト確認対象期間 | 過去3ヶ月 |
| 共通点を抽出する投稿数 | 上位5投稿 |
| NGとなるカルーセル枚数 | 3〜4枚で終わらせる |
評価軸の全体像から押さえ直したい場合は、Instagramのアルゴリズム解説やInstagramアルゴリズムの変更点もあわせて確認してください。投稿頻度と企画の回し方はコンテンツカレンダーの作り方で扱っています。
よくある質問
①いいね数が減ったが、運用が悪化したということか
そうとは限りません。いいね・コメントを公開しない設定が普及し、可視エンゲージメント自体が構造的に減っています。いいねが減ったのにリーチが伸びている投稿は、滞在時間が稼げているサインです。いいね数を単独の判定材料にしないでください。
②プロフィールのリンクツリーは外したほうがいいか
外す必要はありません。プロフィールの外部URLはペナルティが弱く、影響は限定的です。強いペナルティが出るのはYouTube動画・TikTokロゴ入り動画のそのままの転載です。優先して止めるべきはそちらになります。
③保存されやすい1枚絵を作れば評価されるのでは
現在の評価軸では不利です。保存しやすい1枚絵より、読み進める価値のあるカルーセルのほうが滞在で稼げます。1枚絵は保存されても視聴秒数が積み上がらないため、滞在時間を主指標に据えた設計とは噛み合いません。
④カルーセルは何枚から作ればいいか
7枚以上です。7〜10枚のスワイプで数十秒の滞在になるという構造なので、枚数がそのまま秒数に効きます。3〜4枚で終わらせるのはNG側に分類されます。枚数が確保できないときは、1枚目で問いを立てて2枚目以降で回答する構造に変えると、分解で枚数が伸びます。
⑤ストーリーズのリンクスタンプで外部に飛ばすのは避けるべきか
避ける必要はありません。ストーリーズのリンクスタンプは仕様内なので問題なし、という位置づけで、ペナルティは弱いものです。都度の外部誘導はむしろここに寄せます。強いペナルティが出るのは他媒体動画の転載であって、リンク機能そのものではありません。